UAE人材・エミラタイゼーション省(MOHRE)は、民間部門の給与支払いに関する新規則を6月1日から施行すると発表した。前月分の給与を毎月1日までに支払うことが義務化され、支払いが遅延した場合には段階的な罰則が科される。UAE在住の民間企業勤務者に直接関わる重要な変更だ。
新ルールでは、企業は給与保護システム(Wage Protection System / WPS)またはMOHREが承認するその他の支払い方法を通じて、毎月1日までに前月分の給与を振り込まなければならない。すでに月初めに給与を支払っている企業や従業員にとっては大きな変化はないが、常習的に給与支払いを遅らせている企業に対する取り締まりが強化される。
遅延した場合の段階的罰則
新制度では、給与遅延に対して以下の段階的な対応が取られる。
支払期日から1〜7日が経過した場合、企業は違反として記録されるが即時罰則は科されない。8日以上経過すると企業は「違反」に分類され、新規労働許可証の発行停止などの制限が課される。1か月以上の未払いが続くと、MOHREの直接介入による調査・仲裁が行われ、企業に対する制裁が強化される。悪質な常習違反の場合は事業ライセンスの停止も含む厳格な措置が取られるとしている。
対象と背景
本規則はUAEの民間部門で雇用されるすべての労働者が対象で、フリーランスビザ保有者は別制度が適用される。MOHREは今回の変更の目的として、給与支払いプロセスの整理、企業のコンプライアンス向上、労働者の権利保護強化の3点を挙げている。
UAE在住の日本人でUAEの民間企業に勤務している方は、6月1日以降の給与支払いスケジュールを事前に雇用主に確認しておくことを推奨する。
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