アブダビ不動産センター(Abu Dhabi Real Estate Centre)は、住宅・商業・工業物件の賃料を追加通知があるまで値上げしないと発表した。契約更新時の賃料増加率はゼロ%とされ、直前の契約と同額での更新が義務付けられる。急激な家賃上昇が続くなか、入居者保護を目的とした緊急措置だ。

同センターはSNSで「賃料は据え置かれます。アブダビ全域で一時的な措置が施行されています。すべての住宅・商業・工業物件の賃貸契約更新は、措置の期間中ゼロ%の増加で処理されます。以前に賃貸されたユニットの新規賃貸契約は、前契約と同額で提供されます」と発表した。

背景―急騰する家賃への対応

今回の措置は、アブダビの家賃が記録的な水準まで上昇していることへの対応だ。アブダビ全域での新規リース賃料は前年比15%上昇し、指定投資区域では23%上昇しており、多くの居住者にとって住宅の確保が困難になっていた。2025年の平均住宅賃料は11%上昇しており、需要が供給を大幅に上回る状況が続いていた。

なお、アル・マリヤ島やリーム島など、アブダビ・グローバル・マーケット(ADGM)が管理するコミュニティは今回の措置の対象外となる。

入居者が取るべき対応

契約更新が近い場合、貸主から値上げを求められても今回の措置により拒否できる。新規契約の場合も、以前の入居者が支払っていた賃料と同額での契約が義務付けられる。措置は「追加通知があるまで」有効とされており、期間は未定だ。不当な値上げを求められた場合はアブダビ不動産センターへの相談が推奨される。

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