2026年に向けたドバイのビザ制度最新動向 ― 押さえておきたい8つの重要改正

UAE・ドバイでは2026年に向け、ゴールデンビザや訪問ビザを中心に制度改正が相次いでいます。居住者、投資家、専門人材に関わる重要な8つの変更点を整理します。

UAE政府およびドバイ首長国は、国家競争力の強化と持続可能な成長を目的に、居住・訪問ビザ制度の大幅な見直しを進めています。2026年に向けて注目すべき変更点は以下の8項目です。

ゴールデンビザ保有者への領事サービス提供
外務省(MoFA)は、10年有効のゴールデンビザ保有者が海外渡航中に領事支援を受けられる制度を新たに導入しました。緊急時のサポートや各種手続き支援が想定されており、従来はUAE国民に限定されていたサービスの拡張として、国際的にも画期的な取り組みと位置付けられています。

人道支援分野における新ゴールデンビザカテゴリー
ドバイ入国管理局(GDRFA)とアウカーフ(Awqaf)の連携により、ワクフ(宗教・慈善基金)への寄付者が、人道支援の財政的支援者としてゴールデンビザを取得できる新カテゴリーが設けられました。社会貢献と長期居住を結び付ける制度設計が特徴です。

AIなど専門分野に特化した新訪問ビザ
連邦身分・国籍・税関・港湾保安庁(ICP)は、人工知能、エンターテインメント、イベント、クルーズ・レジャーボート分野の専門人材向けに新たな訪問ビザを導入しました。短期滞在による市場参入や事業検討を容易にし、新産業育成を後押しします。

環境分野を対象とするブルービザの本格運用
2025年に正式開始されたブルービザは、環境保護や持続可能性分野で顕著な成果を上げた研究者、活動家、国際機関関係者などを対象とする10年居住ビザです。UAEが環境分野のグローバル拠点を目指す姿勢を明確に示しています。

GCC統一観光ビザ「GCC Grand Tours」
湾岸協力会議(GCC)6カ国を自由に周遊できる統一観光ビザが、2025年後半に試験導入される予定です。シェンゲン型の制度として、観光促進だけでなく域内経済の連携強化にも寄与すると期待されています。

長年勤務した看護師へのゴールデンビザ付与
ドバイで15年以上勤務した看護師を対象に、医療サービス向上への貢献を評価してゴールデンビザが付与されます。専門職人材の定着と医療水準の維持を狙った施策です。

インフルエンサー・クリエイター向け支援強化
Creators HQを通じ、インフルエンサーや写真家、作家など最大1万人のクリエイターに対し、ゴールデンビザ取得を支援します。コンテンツ産業を成長分野と位置付けるUAE戦略の一環です。

ビザ更新と交通違反罰金の連動・手続きの高度化
居住ビザ更新や取消時に、未払い交通違反罰金の精算が求められる仕組みが導入されました。あわせてAIを活用したデジタル申請基盤の整備が進み、行政手続きの効率化と法令順守の促進が図られています。

これら一連の制度改革は、優秀な人材や投資を世界中から呼び込み、ドバイの競争力と国際的な存在感を一段と高めるとともに、長期的な経済成長と持続可能な社会の実現を支える基盤となる見通しです。

  • URLをコピーしました!
目次