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UAE(アラブ首長国連邦)ってどんな国?
UAEの概要
UAE(United Arab Emirates/アラブ首長国連邦)は、1971年に建国された連邦国家です。アラビア半島の東部、ペルシャ湾に面した位置にあり、7つの首長国(エミレーツと呼ぶ)によって構成されています。
その7つの首長国とは
- アブダビ(Abu Dhabi)
- ドバイ(Dubai)
- シャルジャ(Sharjah)
- アジュマン(Ajman)
- ウンム・アル・カイワイン(Umm Al Quwain)
- ラス・アル・ハイマ(Ras Al Khaimah)
- フジャイラ(Fujairah)
首都はアブダビですが、国際的な経済・観光・商業の中心はドバイです。

国の特徴と政治体制
UAEは「連邦制の立憲君主国家」であり、7つの首長国がそれぞれの首長によって統治されています。その中でも、アブダビ首長が大統領(President)、ドバイ首長が副大統領・首相を務めるのが通例です。宗教はイスラム教が国教であり、法律や日常生活にもその教えが反映されています。ただし、外国人居住者が全人口の約9割を占める多文化社会であり、他宗教への理解や寛容さもあります。
またUAEは湾岸協力会議(GCC)の一員としてサウジアラビア、オマーン、カタールなどと経済・安全保障で連携しています。特にサウジとは強い協力関係を築く一方、外交政策では独自路線も見られます。イランやトルコとも経済交流を維持し、バランス外交を展開しています。近年はイスラエルとも国交を樹立し、平和と経済発展を重視する多角的な外交姿勢が特徴です。

経済の基盤
かつては石油が主な収入源でしたが、現在のUAE経済は多角化が進んでいます。特にドバイでは、観光・不動産・貿易・金融・テクノロジーなど、非石油分野がGDPの大部分を占めます。アブダビは依然として石油・ガス産業の中心であり、国家財政の安定を支えています。2025年現在、UAEは「ポスト石油時代」に向けて、再生可能エネルギー・スマートシティ構想・宇宙開発(UAE Mars Mission など)といった先端分野への投資を進めています。
日本からの距離
日本とドバイは約7,800kmの距離です。ドバイへはエミレーツ航空で成田・羽田・関西の3都市から、アブダビへはエティハド航空で成田・関西(時期によって運休あり)から直行便が就航しています。所要時間は10〜12時間程度と若干幅がありますがほぼ同様です。

日本との関係
日本とUAEの国交は1971年に樹立。以降、エネルギー分野を中心に緊密な関係を築いてきました。日本の原油輸入量の約40%をUAEが占めており、日本にとって非常に重要なパートナー国です。また、近年では観光・教育・テクノロジー分野でも協力が進み、2024年には「ドバイ日本人学校」の拡張計画が始動しています。
ドバイとはどんな都市?
「中東の奇跡」と呼ばれる理由
ドバイは、人口約360万人(2025年時点)の都市で、UAEの中でも最も国際的で自由度の高い首長国です。1960年代までは小さな漁村でしたが、1970年代以降の石油発見をきっかけに急成長。その後は石油に依存しない経済へと舵を切り、世界有数のグローバル都市へと変貌しました。「世界一」が集まる都市としても知られています。
- 世界一高い建物:ブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa)
- 世界最大の人工島:パーム・ジュメイラ(Palm Jumeirah)
- 世界最大級のショッピングモール:ドバイモール(Dubai Mall)
- 世界一豪華なホテル:ブルジュ・アル・アラブ(Burj Al Arab)
これらの開発は、単なる観光目的ではなく、「国際的なビジネスハブ」を目指した戦略の一環です。
治安は?
ドバイは中東の中でも極めて治安が良い都市として知られています。犯罪発生率が非常に低く、夜間の外出や公共交通の利用も比較的安心です。これは、イスラム教の道徳観と厳格な法制度、そして監視体制の整備によるものです。ただし、法律やマナー違反には厳しい罰則があるため、「郷に入っては郷に従う」姿勢が重要です。

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人口構成と外国人比率
UAE全体の人口のうち、約90%が外国人(非UAE国籍者)です。ドバイに住む人々の出身地はインド、パキスタン、フィリピン、イギリス、ロシア、中国、そして日本など多岐にわたります。このため、事実上英語が公用語として使われています。
教育・医療・インフラ
- 教育:国際学校(インターナショナルスクール)が充実しており、英語教育環境が整っています。 日本人学校も存在し、文部科学省認定校として小中学生が通学可能。
- 医療:ドバイでは私立病院の質が高く、欧米水準の医療を受けることができます。 日本語対応可能なクリニックも増加中。
- 交通:メトロ、タクシー、バスが整備されており、近年は女性専用車両も導入されています。
イスラム文化が息づく都市
異国に住むにはその地の習慣やマナーを尊重するのは必須です。そこでドバイの宗教・習慣・マナーについて見ていきましょう。
宗教の基本はイスラム教
UAEはイスラム国家です。ドバイでは外国人が多いものの、イスラム文化の価値観が街の随所に反映されています。近隣諸国出身者はイスラム教徒、欧米諸国出身者はキリスト教徒が多い印象です。代表的な宗教的慣習は
- 1日5回の礼拝(サラート)
- 金曜礼拝(ジュムア):金曜日が週末の中心
- 断食月(ラマダン):日中の飲食を控える神聖な期間
外国人が気をつけるマナー
そこで、私たち「ドバイに住む外国人」として日常で気をつけるべき点をいくつか挙げてみます。
- 公共の場での露出度の高い服装は避ける
- 公共の場での飲酒・酩酊は禁止
- カップルのスキンシップは控えめに
- 写真撮影は許可を得る、または映りこまないように配慮する
など。多文化国家がゆえ近年外国人に対して寛容になってきておりますが、これらは「宗教の戒律」というよりも「他者への敬意」を示す行動として受け止められます。また次にご説明するラマダン期間に関しては、外国人である私たちもしっかり配慮したふるまいが必要です。
ラマダン期間とは
ラマダン(Ramadan)はイスラム教の断食月で、イスラム暦にあわせておおよそ1年に1回、約1ヶ月ほど行われます。日の出から日没まで飲食を断ち、欲望を抑えることで信仰心を高め、貧しい人への共感や感謝の心を育む期間だそうです。期間中は礼拝や寄付など善行が奨励され、イスラム教徒にとって一年で最も神聖な時期とされています。
ラマダン中は外国人も公共の場では飲食・喫煙を控えるのがマナーです。日没後は「イフタール」と呼ばれる食事で断食を終え、街中に活気が戻ります。外国人でもイフタールイベントに参加可能で、文化体験としても人気があります。
まとめ
ドバイは「イスラム文化を大切にしながら、世界を受け入れる都市」です。UAEという枠組みの中で、伝統と革新が共存しています。日本人にとっては「多文化」「宗教」「価値観」など、最初は戸惑う部分もあるかもしれません。しかし、それらを理解し尊重することで、ドバイでの生活はより豊かで学びの多い楽しいものになります。
- UAEは7首長国による連邦国家
- 宗教はイスラム教だが寛容な社会
- ドバイは世界屈指の安全・経済都市で、外国人比率約9割
- ラマダンや宗教行事は生活に密接だが、外国人も文化体験として楽しめる!
- 日本人移住者にとって、柔軟性とリスペクトが快適生活の鍵
ドバイ生活について、ご不明点やご質問がありましたら下記よりいつでもお問い合わせくださいね。

山田あきと
ニュージーランドで18年育った英語ネイティブ。国際大学・APUで学び、在学中にマレーシアで飲食店立ち上げを経験。卒業後はサイバーエージェントグループに入り、翌年から社会課題に向き合う事業を展開。2022年からドバイに移住し、生活情報の発信と相談サポートを行っている。

