まずはじめに、ドバイの現地情勢は依然として流動的な状況が続いています。ドバイを含むUAEにいらっしゃる皆様におかれましては、最新情報の確認と安全確保を最優先にご対応ください。
2026年2月末以降中東情勢が急激に変化し、前例のない事態が続いています。学校のリモート学習が続き、不要不急の外出を控える日々をお過ごしかと思います。 現在も、画面越しに流れ込む緊張したニュース、スマホに響くアラート音やミサイル迎撃の音と、窓の外のいつもの青空とのギャップに、戸惑いを感じている方も多いのではないでしょうか。
さまざまな理由で退避する方、しない方、できない方がいらっしゃると思います。そんな状況でも、日常の暮らしを穏やかに、できるだけ前向きに過ごせるよう、この記事では、パンデミックのロックダウンをドバイで経験した筆者が「ドバイの自宅での楽しみ方5選」をご紹介します。

AYA
元エミレーツ航空CA。大学卒業後、PCサプライメーカーの営業職に就職。その後オーストラリアへワーホリ、フィリピン英語留学を経てエミレーツ航空CAへと転職。ドバイを拠点に世界中を飛び回る生活を7年、訪れた国は80カ国以上。現在は、生活情報の発信などを行っている。
情報の集め方
本題に入る前に一点確認させてください。それは「正しい情報を正しい場所から手に入れること」です。
不安なとき、SNSやまとめサイト、グループチャットから情報が怒涛のように流れてきます。でも、すべての情報が正確とは限りません。 情報には「一次情報」と「二次情報」があり、この違いを知っておくことが、冷静でいるための最強の武器になります。
✅ 一次情報とは
政府機関・公式機関・大使館など、情報を直接発信している発信元そのものからの情報。誰かが「要約した」「転載した」ものではなく、原文・原典そのもの。
⚠️ 二次情報とは
一次情報を誰かが解釈・翻訳・要約・転載したもの。SNSの投稿、グループチャット、個人ブログ、まとめサイトなど。情報が変形・誇張される可能性があります。
一次情報源
- 外務省 海外安全ホームページ:UAE危険レベルや在ドバイ日本人への呼びかけを随時更新。
- 在ドバイ日本国総領事館:「たびレジ」「在留届」登録で在留日本人向け領事メールを受け取れます。
- UAE国防省・政府公式SNS:ミサイル・ドローンへの対処状況などを公式発表。
- ドバイ国際空港 公式サイト:フライト運航状況をリアルタイムで確認。
「2021年のジェベル・アリ港火災の古い動画が、今回の被害として出回っている」という偽情報の拡散が確認されています。撮影日時と提供元が明らかなメディアの映像や情報を信頼しましょう。(UAE当局発表)
自宅でできること・楽しみ方 5選
それでは本題へ。
家ごはんを「本気で」楽しむ
気軽な外出が難しい今だからこそ、「食」の力を最大限に活かしてみましょう。 ドバイの良いところは世界中の食材が手に入る、実は料理好きにとって天国のような場所です。スーパーには日本食材も揃い、Instacartや各スーパーのデリバリーサービスも使えます。
「世界の家庭料理」を探求する
インド、レバノン、トルコ、韓国、タイ、イギリス、イタリア…ドバイには世界中の料理文化が混在しています。中東はもちろん、アジア圏も揃っているので日本人の口に合う好みの料理を探してみるのも楽しいかもしれません。
ずっと作りたかった「あの料理」に挑戦する
日本のレシピ動画などを見ながら、手間のかかる料理(餃子やコロッケ、時間のかかる角煮など)を一から作ってみるのはいかがでしょう。ドバイにある限定的な食材でも、代替材料を使用することで案外なんでも作れちゃいます。

私はお菓子を作るので、あんこを一から作りかりんとう饅頭やポンデリング風ドーナツなど作っていました。
家族や子どもと「料理タイム」を共有する
クッキー、パン、スコーンなど子どもと一緒に作れるレシピは、外に遊びに行けないお子さまの時間の使い方として最適です。完成品を食べるときもまた嬉しいですよね。
「学びの時間」を作る
毎日忙しく過ごしていると「やりたいけどなかなかできなかったこと」がたくさんありませんか。自宅待機のこの時間は、逆に言えば「まとまった学習時間が与えられた」と捉えることもできます。
アラビア語や英語を学ぶ
ドバイに住んでいても意外と話せないアラビア語。DuolingoやYoutubeなどを使えば、挨拶や日常会話を楽しく学べます。
オンライン資格・スキルアップ講座
特定の学びたい分野がある方は、この時間を自己投資に変えちゃいましょう。
日記・エッセイを書く
「ドバイで体験したこと」を文章に残しておくのもおすすめです。今感じていること、見えている景色、驚いたことを書き留めると、それ自体が後々素晴らしい記録になります。
室内で「体を動かす時間」を作る
不安やストレスが続くとき、実は体を動かすことが最も効果的なメンタルケアのひとつだと、多くの研究で示されています。ランニングやジムに行けなくても、室内でできることはたくさんあります。
- YoutubeのYOGAやストレッチ動画を活用
- 筋トレ・HIIT・体幹トレーニング
- ダンスで楽しく汗をかく
- バルコニーでストレッチ・瞑想
緊張・不安・心配事が続き眠れないときは「4-7-8呼吸法」がおすすめ。鼻から4秒吸って、7秒止めて、口から8秒かけて吐きます。これを3〜4回繰り返すだけで自律神経が整いますので、ぜひ試してみてください。
つながる時間を大切にする
状況が不安定なとき、最も大切なのは「孤立しないこと」です。UAEには約5,000人以上(2025年時点)の在住日本人がいます。同じ状況を経験しているひとたちが近くにいることが分かるだけでも、少し心強くなれる気がしませんか。
また、日本のご家族や友人も、ニュースを見てきっと心配しています。この機会に、少し丁寧なコミュニケーションの時間を作ってみましょう。「不安を話すこと」は弱さではありません。信頼できる人に「怖い」「不安だ」と素直に伝えることが、感情を整理する第一歩です。在ドバイの日本人コミュニティや在留邦人向けのサービスも、いざというときに頼れる存在です。
趣味の時間
「何かを作る」という行為は、人の心に深い充足感をもたらします。仕事でも勉強でもない、純粋に自分のために時間を使うこと、「好きなこと」に没頭する時間は、精神的なリカバリーに欠かせない栄養素です。
- 写真・動画の整理と思い出アルバムを作る
ドバイでのこれまでの思い出写真、子どもの成長記録、旅の記録をアルバムやフォトブックにまとめてみましょう。作業しながら、素敵な日常を送れていたことに改めて気づかされます。
- 積み残していた映画・ドラマ・アニメを見る
NetflixやAmazon Prime、Disney+には日本語コンテンツも豊富。「ずっと気になっていたあの作品」を一気見する絶好の機会です。
- 絵を描く・ぬり絵をする
大人のぬり絵(Amazonでも購入可能)は、集中力を高め不安を和らげる効果があるとされています。特別な画力は必要ありません。塗ることに没頭するだけでOK。
- 音楽を奏でる・聴く
ギターやピアノを持っている方はこの機会に練習を。楽器がなくても、好きな音楽をゆっくりじっくり聴く時間を作るだけで、心がほぐれます。プレイリストを作るのも楽しいですよ。
さいごに
ドバイは今、難しい時期を経験しています。でも、UAE政府は「You are safe」と在住者に向けてメッセージを発し、防衛システムを稼働させながら市民の生活を守り続けています。ドバイに暮らす日本人の皆さんは、その強い都市の中で、今日も日常を守りながら生きています。
案外普段通りの生活しているよ!という方も、周囲の状況が変われば無意識のうちにもストレスはかかっているものです。不安を感じることは、ごく自然な反応です。情報に圧倒されそうになったら、一次情報源を確認して、あとは今日できることに集中しましょう。大切な人と話し、体を動かし、好きなものを食べ、好きなことをする。それだけで十分です。
事態が落ち着いたとき、「乗り越えたね」と思える日が必ず来ます。どうかご自身とご家族を大切に、ご安全にお過ごしください。

