お酒は飲める?ドバイの飲酒事情

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AYA
元エミレーツ航空CA。大学卒業後、PCサプライメーカーの営業職に就職。その後オーストラリアへワーホリ、フィリピン英語留学を経てエミレーツ航空CAへと転職。ドバイを拠点に世界中を飛び回る生活を7年、訪れた国は80カ国以上。現在は、生活情報の発信などを行っている。

ご存じの通りドバイはイスラム教の国なので「禁酒の国」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、実はお酒を飲むことは可能です。ただし、日本とは大きく異なる法律とルールが存在し、知らずに行動するとトラブルに巻き込まれる可能性もあります。ここでは、ドバイでの飲酒に関する基本的な法律とルールをご紹介します。

目次

ドバイでお酒は飲める?法律とルールの基礎知識

まず、ドバイで飲酒が許されているのは「非ムスリムの21歳以上」。イスラム教徒でない限り、成人(21歳以上)であればお酒を飲むことは合法です。

人口の90%以上が外国人で構成される多国籍都市ドバイでは、世界中から訪れる旅行者や非ムスリムの在住外国人のために、ライセンスを持つホテル、レストラン、バーに限ってお酒が提供されています。公共の場(ビーチ・公園・路上など)での飲酒は禁止されています。さらに、酩酊状態での外出飲酒運転も重大な違反と見なされ、罰金や拘束のリスクがあります。ここは日本と大きな違いがある点です。実際に、路上で缶ビールを手に歩いていた外国人観光客が警察に注意・罰金を受けたケースもあるため「日本と同じ感覚で飲む」のは非常に危険です。

また、在住者がお酒を購入するにはかつては、「アルコール購入許可証」の取得が必須とされていましたが、現在はエミレーツID(旅行者はパスポート)を提示することで酒類を購入できる場合が増えています。

日本でよく見るこんな光景。ドバイでは、公共の場での飲酒どころか、公共交通機関での飲食が罰金対象の違反なのです。

どこで買える?飲める?

買う

ドバイに住んでみて驚くのは、スーパーやコンビニでは一切お酒が販売されていないという点です。日本のように仕事帰りにコンビニで缶ビールを1本買う……といった光景はありません。お酒を購入するには酒類専門店に行く必要があります。店舗は街中やショッピングモール内の目立ちにくい片隅にあります。

  • African & Eastern
  • MMI(Maritime and Mercantile International)
  • ドバイ国際空港免税店
  • オンラインショップ(Centaurusなど)

など

入店時には在住者はエミレーツID、観光客はパスポートの提示が求められます。日本のビールや日本酒、焼酎も取り扱っている店舗も多く、ビール1本(330ml)7〜8AED(約300円)程度です。もちろん道中での飲酒や持ち歩きは違法となりますので、購入後は袋をしっかりと密閉し自宅やホテルへ直接持ち帰りましょう。オンライン購入もおすすめです。

飲む

飲む場所としては、ホテルに併設されたバーやレストランが主流です。ドバイでは基本的に”単体のバー”という形態は少なく、多くの飲酒施設はホテルの中やレストランになります。

観光エリア(ドバイマリーナ、JBR、ダウンタウンなど)では、欧米風のパブやビーチクラブも多く、週末の夜にはまるでヨーロッパやアメリカにいるかのような雰囲気になることも。音楽が流れ、ビーチ沿いやテラス席でビールやカクテルを楽しむ光景は、「ここが中東とは思えない」と感じる人もいるでしょう。日本でよく見かける「明らかに酔っ払い」のような方を見かけることもあまりなく、節度を持って楽しんでいるようです。

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ドバイのお酒代は高い?

ドバイでの飲酒で忘れてはならないのが、「お酒の価格の高さ」です。2025年1月より、一時的に撤廃されていた30%のアルコール税が復活し価格が再び上昇傾向にあります。一般的なドバイの価格の目安(2025年現在)は、

  • バーでのビール1杯:35〜55ディルハム(約1,400〜2,200円)
  • ワイン1杯:40〜80ディルハム(約1,600〜3,200円)
  • 家飲み用缶ビール(6本):80〜120ディルハム(約3,200〜4,800円)

価格はお店によっても大きく違います。ドバイではショッピング同様、日常的にたくさんのイベントやキャンペーン、セールを行っていて、飲食店でもイベントがたくさんあります。

ハッピーアワー
日本同様、時間帯で安いメニューがあります。ドバイは観光客も多いので日中12:00~20:00など日中や長時間のハッピーアワーもたくさんあります。

飲み放題ブランチ
サタデーブランチと呼ばれ週末限定で多くのホテルで開催されているこのブランチ。レストランの通常メニューやブランチ特別メニューが、食べ飲み放題でお得な価格になっていることが多いです。ノンアルコールやシャンパン付きなど、プランを選べる場所も多いです。休日にみんなでお昼からワイワイ楽しく利用する方も多いです。

レディースナイト
女性に限り毎週火曜日はドリンク3杯無料!フード20%オフ!など、女性が気軽に楽しめる割引サービスも存在します。お店によっては同行者(男性でも)適用しているところもありますのでぜひ行きたいお店に聞いてみてください。

どうしてもコストが気になる方は、家飲みを中心にしてみたり上記のようなイベントをうまく利用してみても良いかもしれませんね。

まとめ

ドバイではルールを守れば安心してお酒が飲めます。ハッピーアワーやレディースナイトなどを効果的に活用することで楽しみが大いに広がります。またお酒が好きではないけれどソーシャルな場に出かけることが多い方も、ドバイはノンアルコールの国ということもありお洒落なノンアルカクテルやジュースなどの種類も豊富ですので無理なく過ごせると思います。

ドバイ独自の豪華なホテルバーや素晴らしい夜景スポットで特別な乾杯を楽しんでみてはいかがでしょうか。「ちょっとした特別感」や「異国での非日常感」、日本とはひと味違った体験もできることでしょう。

ドバイ生活に関するご不明点やご質問がありましたら、いつでも下記ボタンよりお問い合わせください。

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