移住前に知っておきたい文化・生活・ビジネスのリアルを更新!
ドバイ移住を検討されているご家庭向けに、ドバイでの子どもの学校選びと、通学・送迎・安全対策までを解説します。海外での教育に馴染みがない方にもイメージできるようまとめてみました。
教育制度・カリキュラム
年齢別チャート
0〜3歳(保育/ナーサリー/プリスクール)
この年齢帯では「保育施設(一時預かり含)」「ナーサリー(nursery)」「プリスクール(pre‑school)」という呼び方がされます。ドバイでは私立運営が一般的で、国際学校系列のプリスクールを併設しているケースも多いです。
4〜11歳(小学校相当/Primary)
いわゆる「小学校」に相当する年齢帯。多くのインターナショナルスクールではこの段階から本格的に「カリキュラム(学習課程)」が始まります。たとえば、英語を主言語とし、数学・理科・社会・語学を学びます。
12〜17歳(中学校〜高等学校相当)
年齢12〜16歳くらい(中学〜高等中盤)、さらに16〜18歳(シックスフォーム/高校最終段階)という流れで、大学進学準備につながるプログラムが導入されている学校もあります。
18〜22歳(大学・高等教育)
日本でいう大学1〜4年生に相当。ドバイには国際大学や専門学校もありますが、本記事では主に「0〜18歳まで(プリスクール〜高校卒業まで)」を焦点とし、大学段階は「卒業後の進路・入学準備」として軽く触れます。
カリキュラム(教育課程)
ドバイでは日本のシステムと違い、多種多様なカリキュラム(学習システム)が存在します。学校選びでまず押さえるべき大切な項目ですので、ここでは代表的なものの特徴を整理してみます。
- 英国式カリキュラム(British National Curriculum)
英語圏の学校で採用されており、年齢や学年で「Year 1, Year 2…」と呼ばれます。多くのインターナショナルスクールがこのカリキュラムを採用しています。「世界的に流通のある資格を狙いやすい」「英語環境に子どもがなじみやすい」といった傾向があります。
- 米国式カリキュラム(American Curriculum)
米国の教育制度をベースにしたカリキュラムで、特に将来「米国大学進学」や「英語圏での進学」を視野に入れるなら、有力な選択肢です。米国式は総じて「探究型・生徒中心」「課外活動やスポーツも重視」という傾向があります。
- 国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)
世界的に評価されている教育プログラムで、13歳〜18歳程度までの段階があります。批判的思考や国際理解、多言語学習に重きを置いています。IBを選ぶと、「世界中の大学で通用しやすい」「生徒の主体性が育ちやすい」などが利点ですが、その分「学費が高め」「英語での学習負荷が高い」ことも考慮が必要です。
- その他(フランス式、インド式、オーストラリア式など)
ドバイにはフランス式のカリキュラムやインド式のカリキュラムも存在します。
ドバイ日本人学校
ドバイには日本の文部科学省の認定を受け、日本の義務教育課程に準じた「日本語/日本式」カリキュラムを提供している日本人学校も存在します。教師も日本の教員免許を持つ日本人で、「日本の教育を受けさせたい」「日本語母語を守りたい」「将来日本へ帰国・日本国内学校に戻る可能性が高い」家庭には強い選択肢で、日本文化・言語環境・日本人コミュニティを子どもに確保できる点がメリットです。

選び方のポイント
学校・カリキュラムを選ぶ際には、次のような点を確認すると安心です。
- 言語環境
英語をどの程度ベースにするか、日本語を維持したいか、学校内で英語以外の言語も選択可能かどうか。(例:アラビア語、フランス語)
- 学費・費用
年齢が大きくなるほど学費が上がる傾向あるので早めに調べるのがオススメです。
- 通学距離・送迎体制
住宅と学校の位置関係を確認しましょう。通学時間が長いと子ども・親ともに負担になることも。
- 安心・安全・環境
キャンパスの安全対策、送迎バス・スクールバスの有無、駐車・送迎場の状況も確認しましょう。
- 校風・各種プログラム
課外活動、スポーツ、音楽、美術、言語プログラムなど、子どもの興味に合うか、学校によって全く異なってくるポイントです。
- 日本語・日本人対応
他に日本人のお子さまが通われているか、または日本語補習・日本文化に理解のある学校かどうかも確認できるポイントです。
- 将来の進学・キャリアの方向性
お子さまが将来どこで学びたいか、将来的に「日本帰国もありうる」ならば、編入・転校実績・過去の卒業生の進路(日本国内中学・高校・大学へどう進んだか)をチェック。
0〜22歳を一貫して考える観点
- 幼児期(0〜5歳)から環境を英語ベースにしておくと、小学校以降の移行がスムーズ。
- 中学・高校(12〜18歳)では、進学を見据えたコースを選べる学校をリストアップしておくと安心。
- 日本に帰国・転勤・進学という可能性を残す場合には「日本語サポートがある学校」も選択肢になります。
- 子ども複数名(兄弟姉妹)を想定している場合は、幼児~高校まで通える「系列校/同じグループ校」があるかどうかもポイントです。
日本人家庭に人気のカリキュラムは?
日本人のご家庭がドバイで子どもの学校を選ぶ際、次のような流れ・理由がよく見られますが、お子様それぞれの学力や興味、英語力、環境への順応力や住環境によって選択肢がたくさんあります。
A:「英語環境を重視したい」「将来的にグローバル環境を視野に入れたい」
→ 英国式/IB/米国式などいわゆる「インターナショナルスクール」
B:日本国内への帰国の可能性も残しておきたい・英語が不安・日本語サポート・日本人の多い学校
→ 「日本人学校」
C:「幼児期は安心して預けられる保育系からスタートしたい」
→ 英語プリスクール+その後、日本人学校やインターナショナルスクール
通学・送迎・安全対策は?
移住先で子どもが安全・快適に通学できるかは、学校選び以上に生活設計(住居・交通・サポート体制)と密接に関わっています。
通学・送迎の基本パターン
- スクールバス/シャトルバス利用
多くのインターナショナル校では、スクールバス(送迎バス)を運行しています。利用すると保護者の通勤・送迎負担が軽くなりますが、料金もそれなりにかかる事が多いです。学校選びの段階で「バス停の位置」「料金」などを事前に確認できます。 - 自家用車・ドライブ送迎
ドバイは車社会なので、親が送迎を自分の車で行う家庭も多いです。送迎時は学校の「Drop‑off/Pick‑up」ゾーン(車待機スペース)の運用状況や交通混雑の状況を確認しましょう。朝夕のラッシュ時は予想以上に時間がかかることがあります。 - 徒歩/自転車通学/公共交通機関
住居が学校近くであれば徒歩・自転車通学も可能ですが、ドバイでは暑さ・交通量・歩道状況など日本と状況が異なるため、慎重に環境を確認することをおすすめします。日本と違い子供が一人で電車やバスを使い通学することはほぼありませんが、年齢や学校の場所によっては可能であることもあります。
安心・安全チェックリスト
- 通学距離と所要時間
住居から学校まで何分かかるかを実際に通勤・通学時間帯に試してみると良いです。通学時間が長いと子どもが疲れやすく、生活リズムも乱れがちです。 - 送迎交通の混雑リスク
学校近辺では朝・夕の車の往来が非常に増えます。送迎時刻をずらす、バス利用を検討するなどの工夫が必要です。 - 道路・歩道環境のチェック
特に幼児・低学年の子どもを連れている場合、歩道の有無、バス停までのアクセスを現地で確認しましょう。夜明け・夕暮れ時の移動も考慮。 - 気候・暑さ対策
ドバイの気候では日中・午後の紫外線・高温・砂塵などが影響します。登下校時間・バス待機時間・屋外待機時間を考慮する必要があります。 - スクールバス・車内安全
バスに乗る場合、「座席ベルトがあるか」「バス監督員がいるか」「GPS追跡・バスアプリによる保護者への通知サービスがあるか」などを確認できます。 - 治安・安全管理
ドバイは比較的治安が良い都市ですが、子どもの通学路・バス停・学校周辺の夜・早朝の状況は現地で自身の目で確認しましょう。例えば、住宅街から学校バス停までの道が暗くて人通りが少ない時間帯がある場合もあるかもしれません。 - 雨・嵐・強風・暑さによる臨時運休・遅延
珍しいですが天候要因でバス遅延・学校開始時間変更が出る場合があります。 - 兄弟・姉妹が複数いる場合の動線
兄弟間で異なる学校・通学時間・送迎パターンとなることもあります。住居選びの時点で「兄弟別送迎」の負担をなるべく減らせる立地を選ぶと楽です。 - 保護者/付添いのフレキシビリティ
移住初期は慣れない環境ゆえ、保護者が学校の近くで待機やサポートできるような住居エリア(学校近隣)を選ぶことも安心につながります。
住まい選びと学校動線
学校からできれば30分以内の住宅エリアを検討するのが理想です。ドバイは交通量・気候・移動手段によって実際の所要時間が変わるため、事前に通勤・通学時間を「通学帯時間帯に現地車で試走」しておくことをおすすめします。また幼児を連れての移動を考えるなら、学校前後に余裕のあるスケジュールを立てられる住居エリアが良く、周辺施設(スーパー・医療機関・公園・子ども向け施設)が充実している住宅街だと、通学・送迎以外の日常生活も楽になります。
よくあるQ&A
- 学校の学費はどれくらい?
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学校によって大きく異なります。インターナショナルスクール=高額という印象がありますが、カリキュラム・年齢・住居地区(ドバイの中心部か郊外か)・学校の評判によって変動します。見学・資料請求時に「年間学費」「追加費用(バス・制服・遠足など)」を必ず確認しておきましょう。
- 本帰国時や転勤時、進学時に学校変更はしやすい?
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可能ですが、学校によっては定員・レベルの関係で転校が難しい時期もあるので学年や移動のタイミングを考慮する場合もあります。また日本語メインの学校から英語メインの学校へ行く場合など、言語ギャップ・学習内容ギャップが発生する可能性があるため、移行サポートを計画しておくと安心です。
- 幼児期から英語環境に入れるべき?
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多くのご家庭が幼児期から英語環境に入った方が、小学校以降の移行がスムーズと感じています。例えば、英語圏のカリキュラムを採用する学校に入る場合、幼児期に「遊び・生活を通じて英語にふれる」時間を設けることで、子どもが抵抗なく英語環境に慣れられます。ただし、日本語をしっかり維持したい場合は、英語+日本語バランスを保つ環境を探した方が良いでしょう。
- 学校のステイタス・認定・評価はどう見ればいい?
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ドバイでは私立インターナショナルスクールを監督・評価する機関としてKHDA(Knowledge and Human Development Authority)があり、学校の評価レポートを公開しています。学費なども確認しておくことはもちろんですが、実際に見学に行き雰囲気を知ることもとても大切です。
さいごに
ドバイにご家族で移住を検討されている皆さまにとって、子どもの教育・学校選びは大きな決断です。カリキュラム、言語環境、通学・送迎・安全といった観点を早めに整理し、ご家庭の将来ビジョンを共有しておくことで、スムーズな移住・学校生活スタートにつながります。
居住エリアなどのご相談も承っております。ご質問・ご不明点などございましたら、ぜひ弊社にお気軽にお問い合わせください。私たちは、住居選びから現地での生活サポートまで、移住に関するあらゆるお悩みに対応いたします。
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山田あきと
ニュージーランドで18年育った英語ネイティブ。国際大学・APUで学び、在学中にマレーシアで飲食店立ち上げを経験。卒業後はサイバーエージェントグループに入り、翌年から社会課題に向き合う事業を展開。2022年からドバイに移住し、生活情報の発信と相談サポートを行っている。


