別記事（こちら）でもご紹介しましたが、ドバイではデリバリーアプリの使用率が非常に高く、もはや生活に欠かせないインフラの一つとなっています。外食文化が盛んなうえ、気温が高く外出が難しい日も多いドバイでは、「食事も日用品もアプリで完結する」というライフスタイルが定着しています。レストランの料理を頼むだけでなく、スーパーの食材、薬、ペット用品までスマートフォンひとつで手配できる手軽さは、移住者や現地在住の日本人にも人気です。今回は、そんなデリバリーアプリを“アプリごとの特徴”や“使い分けのコツ”に注目して詳しく解説します。
アプリ別解説
ドバイ在住者は各アプリを用途別に使い分けたり、各アプリの開催中のキャンペーンに合わせて利用するともよくあります。そこで各アプリについてまとめてみました。
① Talabat
このアプリはドバイ/UAEで非常に広く使われており、レストラン料理だけでなく、食料品・日用品・薬局・ペット用品といった“暮らしの幅広いモノ”を配達するカテゴリも整っています。
特徴
- レストラン数・加盟店数が多く、地域カバーが広い。
- 支払い方法が豊富（カード、電子決済、時には現金オンデリバリー）で、初めての海外生活でも安心。
- 特典・クーポン割引が頻繁で、コスト重視の利用にも向いている。
留意点
- 「とにかく安く」「即時配達」「超プレミア店舗」の観点では、他アプリにわずかに劣るケースがあるというレビューもあります。
- 配達エリア／最低注文金額／配達料といった条件をチェックしておくことが安心です。
② Deliveroo
このアプリは、国外発のサービスがドバイ市場にも展開しており、少し“グレード”や“選択肢の質”を重視したい時に良い選択肢です。
特徴
- 高級・プレミアムなレストランとの提携が比較的多く、外食気分・ちょっと良いディナーを家で楽しみたい時に。
- 配達速度・アプリ体験が「迅速」「使いやすい」というレビュー。
- 有料会員プラン（配達無料・特典あり）を提供しているケースも。
留意点
- 配達料・最低注文額・メニュー価格が「安さ重視」のアプリと比べやや高めになる可能性があります。
- 配達エリアや混雑時の遅延を考えると、時間帯・住所を確認しておくことが望ましいです。
③ Noon
このアプリは、UAE大手のEコマースプラットフォームが手掛けており、料理だけでなく「グローサリー／即時配送」など生活全体をカバーするハイブリッド型の選択肢として注目です。
特徴
- 元々のEコマース基盤を活かして、料理配達以外にも日用品・食品まとめ買い・セール品が出やすい。
- 配達料や最低注文額が比較的抑えめ。「コスト軽め」で使いたい人向け。
留意点
- レストランの選択肢／配達スピードで、レストラン特化型アプリには少し差が出る可能性あり。
- プラットフォームが大規模ゆえ、クーポンやタイムセールをこまめにチェックするとよりお得に使えます。
④ Careem
このアプリは、もともとライドシェアサービス（配車やカーシェア）で知られるプラットフォームが、配達サービスも手掛けたもので、「移動＋買い物・食事」の統合利便性が高い点が魅力です。
特徴
- ユーザー基盤が既にあるため、アプリひとつで「タクシー」「配達」「買い物」など多用途使いが可能。
- キャンペーン・割引が豊富という口コミあり。「毎日10％〜50％割引」などのオファーも。
留意点
- 配達専用アプリと比べて「料理専門」としての特化度は若干控えめな面もあるため、レストランの数／メニューのラインアップを事前チェック推奨。
- ライド＋配達の統合性ゆえ、サービス仕様が変更されることもあるため、初めて使う時は支払い・配達条件を早めに確認しておくのが安心です。
⑤Uber Eats
日本でも使用されているグローバルなデリバリーサービス。ドバイでは少しポジションが変動しており、「海外から来た人」「観光者」「英語ネイティブ向け」の使いやすさが高いとの情報あり。
特徴
- アプリの使い方が世界共通で、日本人移住者でも“馴染みの操作”で利用しやすい。
- レストランのブランド名が“世界チェーン”で分かりやすいという安心感あり。
留意点
- ローカル展開・カバーエリア・送料・プロモーションの頻度でローカル専業アプリに少し劣る部分あり。
- 最新状況・サービス展開の更新を都度確認することをおすすめします。
シーン別おすすめアプリ
急ぎで夕食を頼みたい／子ども疲れていて“今すぐ”食べたい
→ Talabat・Careem
重い食材・日用品を買いたい／まとめて届けばラク
→ Noon Food・Careemグローサリー
来客・和食を外食代わりに頼みたい／日本食レストランからデリバリーしたい
→ Talabat（和食フィルター利用）・Deliveroo
外国有名店やチェーン店／観光の友人・ゲストを迎えるとき
→ Uber Eats
などはいかがでしょうか。どのアプリにも同じお店が掲載されていることがほとんどなので、クーポンやキャンペーンをうまく利用し使い分けができると便利に快適に過ごせると思います。
さいごに
ドバイのデリバリーアプリは、単なる「食事配達」にとどまらず、生活全体を支える存在へと進化しています。食事オーダーから日用品の買い物、急な来客やちょっと足りなくなった調味料など・・・使い分けがドバイ流のスマートライフかもしれません。アプリごとに強みを理解して活用すれば、外出を控えたい猛暑の日も、忙しい平日も、より快適で効率的な生活が実現します。デリバリー文化を味方につけることこそ、ドバイでストレスのない日常を過ごす鍵といえるでしょう。
ドバイ生活について、ご不明点やご質問がありましたら下記よりいつでもお問い合わせくださいね。
山田あきと
ニュージーランドで18年育った英語ネイティブ。国際大学・APUで学び、在学中にマレーシアで飲食店立ち上げを経験。卒業後はサイバーエージェントグループに入り、翌年から社会課題に向き合う事業を展開。2022年からドバイに移住し、生活情報の発信と相談サポートを行っている。