ドバイ道路交通庁(RTA)は2026年3月29日、首長国内の13ヵ所でサイクリングコースの建設を完了したと発表した。これは総延長162kmに及ぶ15コースの一環として実施された大規模プロジェクトで、住宅地と主要目的地、公共交通機関を結ぶ統合ネットワークの構築を目指している。ドバイは2025年のコペンハーゲン指数で世界トップ100の自転車フレンドリー都市に選ばれており、持続可能なモビリティ推進が加速している。

主要エリアを結ぶ統合ネットワーク

今回完成した13のサイクリングコースは、アル・ハワニージからアル・ママザルビーチ、アル・ワルカーからサイハ・アル・サラーム、ドバイ国際金融センター(DIFC)からジュメイラまでを結ぶ広範囲な路線網を形成している。

RTAのマッタール・アル・タイエル事務局長兼理事会会長は、「既存および計画中のサイクリングコースは、首長国全体の住宅地を主要な目的地や公共交通駅と結ぶ統合ネットワークを形成し、ファーストマイル・ラストマイルの移動で自転車やその他の持続可能な個人移動手段の利用を促進する」と説明している。

具体的な新設コースには、アル・ハワニージ2地区で8km、アル・バルシャ2地区で10.5kmの「モデル住宅地区プロジェクト」の一部として建設された計18.5kmのコースや、ONPASSIVEメトロ駅とアル・クォズバス駅を結ぶ7kmのコースが含まれている。

利用者満足度85%、世界基準を達成

ドバイのサイクリングインフラは着実に拡大を続けており、RTAの取り組みにより、サイクリングコースの総延長は2024年末の560kmから2025年末には636kmに拡大している。

利用状況も大幅に改善されており、サイクリング利用回数は2024年の4,660万回から2025年は5,730万回へと23.5%増加し、サイクリングインフラに対する利用者満足度は85%に達している。また、ドバイ人口の22.3%がサイクリングインフラにアクセス可能となっている。

こうした取り組みが評価され、ドバイは2025年コペンハーゲン指数で世界トップ100の自転車フレンドリー都市に選出され、中東地域初の快挙を達成した。同指数は、インフラの質、利用率、企業支援、柔軟なモビリティに関する政策を基準に評価される世界的なベンチマークとなっている。

大規模橋梁建設も進行中

現在建設中の歩行者・サイクリング橋も注目される。シェイク・ザイード・ロード上の橋はアル・スフォーとジュメイラをヘッサ通りのコースと接続し、アル・ハイル・ロード上の橋はドバイヒルズをヘッサ通りのコースとモール・オブ・ジ・エミレーツに接続する予定だ。

また、シェイク・モハメド・ビン・ザイード・ロードを跨ぐ全長816mの橋と、ドバイ・アル・アイン・ロードを跨ぐ全長719mの橋など、首長国内でも最大級の橋梁建設も進んでいる。

すべてのコースは2026年第2四半期に開通予定となっている。

2030年に1,000km達成目指す

この大規模な交通インフラ整備は、2030年までにドバイのサイクリングネットワークを1,000kmまで拡大する包括的計画の一部として位置づけられている。

アル・タイエル事務局長は「歩行者・サイクリングコースと橋の拡張は、道路安全を強化し、すべての道路利用者に安全で持続可能なモビリティ環境を提供するというUAE賢明な指導部の指針を反映している」と述べ、ドバイが歩行者と自転車に優しい都市となるビジョンを支持していると強調している。

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