UAE、3日間にわたる大雨が本日ピークに―竜巻リスクや局地的洪水に警戒を

UAEでは低気圧の影響により3日連続で大雨・雷雨が続いており、国立気象センター(NCM)は本日3月25日夜から26日朝にかけて悪天候がピークを迎えると発表した。局地的な洪水や竜巻のリスクもあるとして、居住者に引き続き警戒を呼びかけている。

アブダビ首長国のガヤティでは91mm、アジュマーンのアル・マナマでは93.3mmの降雨を記録しており、地域によっては年間降雨量に相当する雨が1日で降った。NCMは悪天候が少なくとも3月27日(金)まで続く見通しを示しており、強風(最大50km/h)による砂塵の舞い上がりや視界不良にも注意が必要だとしている。

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竜巻・突風・ひょうのリスクも

国際気象予報士のジェイソン・ニコルズ氏は「ひょう、破壊的な突風、孤立した竜巻、局地的な鉄砲水の可能性がある」と警告。竜巻はUAEでは珍しいものの、過去にも目撃事例がある。今回の嵐では強いウィンドシアー(風の急激な変化)が発生しており、竜巻形成の条件が整いつつあるという。

当局の対応と注意事項

全首長国の自治体が緊急対応チームを増強しており、アル・ダフラ地区では12時間以内に420件の通報に対応し、100%の復旧率を達成したと発表した。シャルジャでは公共駐車場を無料開放し、同首長国の公共部門職員は3月26日までリモートワークが認められている。

当局は以下の点について居住者に注意を促している。

  • ワジ(涸れ川)やダム付近には近づかない(罰金Dh1,000・違反点数の対象)
  • 雷・稲妻発生時は屋外の高所や開けた場所を避ける
  • 海での遊泳・ダイビングは禁止
  • 空港へ向かう際は余裕をもった出発を(エミレーツ航空も注意を呼びかけ)

2024年4月の大洪水を教訓に

2024年4月16日、UAEは1949年の気象データ収集開始以来最大規模の大雨に見舞われ、ドバイとシャルジャを中心に道路や住宅が浸水、航空便も大幅に乱れた。 この教訓を受け、ドバイはDh300億(約1兆2,000億円)規模の排水整備プロジェクト「タスリーフ(Tasreef)」を推進中で、2033年の完成を目指している。科学者らは地球温暖化の影響でUAEの嵐が年々頻繁かつ強力になっていると指摘しており、アブダビのハリファ大学とNCMの研究によると、嵐の日数は2000年と比較して年間2日増加しているという。

©︎ WAM / The National

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