ドバイでの生活や滞在を始める際、最優先で整えるべきインフラが携帯電話(スマートフォン)です。
配車アプリ、地図、銀行、駐車場支払い、行政手続き、学校や病院との連絡まで、また実はドバイでは通話アプリの制限があるので、スマホが使えない=生活が成り立たないと言っても過言ではありません。
この記事では、
- 観光・出張などの短期滞在者
- 駐在・移住などの中長期滞在者
の両方を対象に、ドバイで携帯電話を契約・使用する方法を網羅します。

山田あきと
ニュージーランドで18年育った英語ネイティブ。国際大学・APUで学び、在学中にマレーシアで飲食店立ち上げを経験。卒業後はサイバーエージェントグループに勤務、翌年から社会課題に向き合う事業を展開。2022年からドバイに移住し、生活情報の発信と無料相談を行っている。
ドバイの携帯電話基本事情
通信環境は世界トップクラス
UAE、特にドバイは通信インフラが非常に優秀です。
主要エリアはほぼすべて5G対応で、ショッピングモール、メトロ、住宅街でも高速通信が可能です。またカフェやモールはFreeWifiも通っていることがほとんどです。パスワードが設定されている場合も店員さんに聞けば教えてくれる場所も多く非常に便利です。とはいえローカル回線が必要な場面が多いのも事実です。
ドバイの携帯キャリアは実質3択
ドバイの携帯キャリアは日本のように多数存在せず、通信会社は主にdu、Etisalat(e&)、Virgin Mobileの3社しかなく、いずれも国営企業です。つまり、利用したい会社を選び、長期契約またはすぐに使える観光用SIMカードを登録するだけです。
du、Etisalat、Virgin Mobileの営業所は各社のWeb サイトに掲載されており、市内の大型スーパーマーケットでも各社のSIMカードを販売しています。



Etisalatとduは政府系大手、VirginはMVNO(格安SIM的存在)という位置づけです。
SIMフリー端末は必要?
結論として、SIMフリー端末はあったほうが良いです。最近の日本のiPhone・Androidであれば、SIMロック解除済みで問題なく使えます。また、短期滞在の方にはeSIM対応端末が特に便利です。
短期滞在の方向け
空港で無料SIMがもらえる
ドバイ国際空港では、観光客向けに無料SIMカードが入国審査後や預け荷物受取所で配布されることがよくあります。(いつも受け取れるわけではありませんがキャンペーン時などは高頻度で無料配布しています)
あくまで「到着直後用」なので、長期利用には向きません。空港内到着ロビーに大手キャリアが24時間営業で店舗を構えているので、ドバイ到着後すぐに契約やプリペイド購入ができます。


短期滞在でおすすめの選択肢
① 観光客向けプリペイドSIM(現地購入)
空港やモールで購入でき、パスポートのみで即日開通します。容量や利用期間を選択しアクティベートしたらすぐに使用できます。また各社オンラインでデータ容量と通話時間を追加購入することもできます。
各社比較(例)

最安プラン:4GBデータ+30分通話(ローカル+国際) 28日間/AED49
データ無制限プラン:+100分通話(ローカル+国際) 7日間/AED199
データ無制限プラン:+200分通話(ローカル+国際) 14日間/AED299

最安プラン:8GBデータ+30分ローカル通話 28日間 / AED49
中容量プラン:22.5GBデータ+100分通話(ローカル+国際) 28日間/AED125
データ無制限プラン:+500分通話(ローカル+国際) 28日間/AED319
Virgin Mobileは、Etisalat回線を利用したアプリ完結型SIMで、従来の観光用SIMとは少し違う選択肢です。到着後すぐに使えるというより「短期〜中期滞在で柔軟に使いたい人向け」という位置づけになります。

※Virginは完全カスタマイズ型のため、以下は組み合わせ例です。
ライトユーザー:7GBデータ+50分ローカル通話 30日間 / 約AED150
標準プラン:20GBデータ+100分通話(ローカル+国際) 30日間/AED200
データ重視プラン:無制限データ 30日間/AED300Virgin Mobileは、Etisalat回線を利用したアプリ完結型SIMで、従来の観光用SIMとは少し違う選択肢です。到着後すぐに使えるというより「短期〜中期滞在で柔軟に使いたい人向け」という位置づけになります。
各社シーズンキャンペーンなどもあるので詳細はウェブサイトをご確認ください
② eSIM(オンライン事前購入)
- 日本出発前に設定
- 到着後すぐ利用可能
- SIM差し替え不要
数日〜1週間程度なら、最もストレスが少ない方法です。
ドバイで使用可能なeSIMの会社(例)
Airalo(エラロ):日本人利用者が最も多い定番eSIM
- UAE対応プランが安定して使える
- アプリ・購入手順が非常にシンプル
- 日本語の解説記事・口コミが多く安心
- 短期滞在(数日〜2週間)に最適
Ubigi(ユービジ):通信品質重視・iPhoneユーザーに人気
- Apple公式パートナー
- 通信が安定していて速度も良好
- 日本企業(NTTグループ)が運営
- iPhoneとの相性が非常に良い
Nomad eSIM(ノマドeSIM):価格と柔軟性のバランスが良い
- 比較的安価なプランが多い
- 短期〜中期滞在に対応
- データ専用でシンプル
- 日本語での紹介情報が増えている
③ 日本の海外ローミング
便利ですが、
- 高額になりやすい
- データ制限が厳しい
ため、短期でもあまりオススメしません。
中長期滞在・移住の方向け
移住者は月額制(ポストペイド)が基本
ドバイに移住して携帯を契約する場合、以下が必要です。
- UAE居住ビザ
- Emirates ID(身分証)
- パスポート
Emirates ID申請中でも仮契約できるケースもあります。
Etisalat・duの特徴
- 月額:200〜400AED
- データ:大容量〜無制限
- 通信品質:非常に安定
- 店舗サポートあり
家の中で使用するインターネット回線の契約と合わせて契約することも多いので、長期定住・家族利用には最も安心なのがこの2社です。
Virgin Mobileの特徴
- 契約縛りほぼなし
- プランを毎月変更可能
- 移住初期の「つなぎ」に最適
- 店舗が少ない
- 料金が完全にカスタマイズ
契約時の注意点
- 自動更新が基本
- 解約時に違約金が出る場合あり
- 最初は短期・柔軟プランがおすすめ
知っておくべきポイント

冒頭でもお伝えしたように、ドバイでは通話アプリの利用制限があります。
日本では当たり前に使っているFaceTimeやLINE通話が、ドバイでは事情が異なります。
FaceTime
ドバイでは、FaceTimeの音声・ビデオ通話機能は制限対象となっています。
- 音声通話:不可
- ビデオ通話:不可
- Wi-Fi接続時:不可
つまり「iPhoneだからFaceTimeで日本にいる家族と話そう」という日本と同じ感覚の使い方は、ドバイではできません。
LINE・WhatsApp
LINEやWhatsAppについては、機能ごとに扱いが異なります。
- チャット(テキスト・画像):使用可能
- 音声通話・ビデオ通話:原則使用不可
そのため、ドバイではLINEやWhatsAppは連絡用アプリとして使い、通話は別のアプリを使うのが一般的です。
では、ドバイではどうやって通話している?
実際のドバイ生活では、以下のような使い分けが定着しています。
- テキスト連絡:LINEやWhatsApp
- UAE内で通話:ローカル回線の通話
- 日本の家族・友人との通話:Zoom / Microsoft Teams / VPN使用 / 国際電話
- 仕事関係:Microsoft Teams / Google Meet
「Wi-Fiなら使えるのでは?」と誤解されがちですが、通信手段に関係なく使用不可です。
VPNを使ってLINEやWhatsAppの電話をすることもありますが、接続が不安定で、規制面のリスクもあります。
iPhone自体は問題なく使える?
通話アプリの利用制限を知らない方からするとこの点もよくある誤解ですが、iPhone本体には何の問題もありません。
- iMessage:使用可能
- App Store:通常通り利用可能
- 日本のApple ID:そのまま使用可
制限されているのはFaceTime機能のみです。「FaceTimeだけが使えない」と理解しておくと、ドバイ到着後に混乱せずに済みます。ドバイで販売されているiPhoneにはFaceTime機能搭載なしモデルも販売されていますのでiPhoneをご購入の際はお気をつけください。
まとめ
- 短期滞在:eSIM/観光用SIM
- 移住初期:Virgin Mobile UAE
- 長期定住:Etisalat/du
そして、
- FaceTimeは使えない
- LINEやWhatsApp通話も制限あり
という前提でZoomやVPNなどを事前に準備しておくことがドバイ生活を快適に始める最大のコツです。ぜひ本記事を参考に、安心・快適なドバイ生活の第一歩を踏み出してください。
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