【habiiレター】2025年10月15日

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🌏 コラム

大阪万博とジャングリアが映した”変わり始めた日本”

「また税金の無駄遣いだ」「どうせ失敗する」

日本では、新しい挑戦が発表されるたび、こうした言葉が飛び交う。大阪万博も、沖縄のテーマパーク「ジャングリア」も、開業前から批判の嵐にさらされた。SNSでは瞬く間に「叩き」が拡散され、メディアは問題点を繰り返し報じた。

なぜ日本は「否定から入る国」になってしまったのか。

その背景にあるのは、深く根づいた失敗への恐れだ。「前例がない=危険」「挑戦=身の程知らず」という心理が社会を覆い、挑戦するよりも評論する方が安全だという空気が生まれた。過去の大型プロジェクトへの不信感、SNSの匿名性がもたらす攻撃性、そして何より「失敗したくない」というリスク回避文化。これらが重なり合い、挑戦する人が少ない社会を形作ってきた。

だが今、その風景が少しずつ変わり始めている。

大阪万博の数字が覆した「赤字確定」の予言

「夢洲はアクセスが悪すぎる」「来場者目標2820万人なんて無理」「また中抜きされるだけ」。

大阪万博は、開幕前から批判の的だった。東京五輪の記憶も新しく、「税金の無駄」という言葉が繰り返された。しかし開幕後、数字は雄弁に語り始めた。

チケット販売は想定の115%超で推移。来場者満足度は84%超、再来場意向は70%超に達した。スポンサーや物販収益の伸びにより、運営は黒字見込みとなっている。SNSでは「思ってたよりすごい」「子どもが夢中になっていた」「世界観がよかった」という肯定的な投稿が急増した。

「行ってみたら良かった」

この体験が、否定文化を少しずつ塗り替えていった。批判の多さよりも、実際に足を運んだ人々の声が、静かに社会の空気を変えていったのだ。

ジャングリアの「アクセス悪い」を超えた冒険

2025年7月、沖縄北部のやんばるに開業したテーマパーク「ジャングリア」も、同じ道を歩んだ。

「交通インフラが未整備」「USJやディズニーに勝てるはずがない」「自然破壊では?」。開業前の批判は激しかった。だが、元USJマーケティング責任者・森岡毅氏がプロデュースしたこの施設は、「冒険×自然×デジタル」を融合した新しい体験型パークとして注目を集めた。

開業初年度の経済波及効果は約7,000億円、雇用創出効果は約7万人超。来場者数は開業初月で予想の120%近くに達したという報道もある。地域経済やホテル稼働率の上昇も見られ、沖縄に新たな産業の柱が生まれつつある。

もちろん課題もある。混雑、待ち時間、交通整備の遅れ。完璧なスタートではなかった。だが「始まったことで改善が進み始めた」こと自体が、希望なのだ。批判を受けながらも動き出した点で、ジャングリアは大阪万博と共通する挑戦だった。

現場で挑戦を支えた人たち

万博もジャングリアも、構想段階で何度も修正と反発を受けた。それでも現場を動かしたのは、「信念を持った中堅層・現場チーム」だった。

「誰も褒めてくれなくてもやる」。

この姿勢が、やがて共感を呼んだ。SNSでは「現場の努力を見たら批判できなくなる」という声も増えている。日本はまだ、挑戦する人を支える土壌を持っているのだ。

否定文化の構造と、その揺らぎ

なぜ人は挑戦を否定するのか。それは「失敗したくない」「恥をかきたくない」というリスク回避、「多数派でいたい」という同調圧力、そして「批判する方が安全」という責任回避の構造に根ざしている。

だが同時に、日本社会には「挑戦を見たい」という潜在的な欲求も残っている。万博とジャングリアが示したのは、批判の中でも続ける人がいれば、応援に変わる人も現れるという事実だ。


「どうせ無理」のその先にあるもの

「どうせ無理」は、過去の失敗が作った言葉だ。だが過去に縛られずにやってみる人が増えれば、未来は変わる。

否定は悪ではない。だが「行動前の否定」は、社会の可能性を削ぐ。本当に必要なのは、批判の中でも続ける人と、応援に変える人だ。批判するより「見に行く」「体験する」人が増えることが、最大の変化になる。

万博もジャングリアも、「やってみた結果」で評価を覆した。変化の兆しは、批判の少なさではなく、挑戦の数に現れる。日本は今、「批判する国」から「応援する国」へと、ゆっくりシフトしている。

挑戦が続く限り、日本はまだ前に進める

大阪万博は「失敗確定」と言われながら黒字化の見込みを立てた。ジャングリアは「採算取れない」と言われながら沖縄に新産業を生んだ。どちらも「否定に耐えて、挑戦で証明した」プロジェクトだ。

批判の多さよりも、行動した事実こそが歴史を動かす。

「どうせ無理」と笑うより、「やってみよう」と言える社会へ。その先に、変わり始めた日本の未来がある。​​​​​​​​​​​​​​​​

🍎 ミニ英語フレーズ

“Prove them wrong.”
直訳:彼らを間違っていると証明しろ
意味:批判や否定的な声に負けず、結果で見返すこと
ポイント:挑戦者のマインドを象徴する短く力強いフレーズ。
➤ 例: They said it would fail, but we proved them wrong.
(失敗すると言われたけど、結果で見返した)

🗞 ニュース

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